スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


○●ランキング参加中! よろしければ1クリックお願いします●○
にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へにほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ ふじみ野情報へ

--------(--)
 

登記識別情報(登記済権利証)のこと

司法書士の高柳です。

以下は私の前回のブログを読んだある職員(仮にT君としておきます)の反応です。
「ブログ書くの数ヶ月ぶりとかあるけど、中断期間が控えめ過ぎる。約一年というのが正確な表現ではないですか?」とのこと。
久しぶりにブログを書いたことを褒めてもらえるかと思っていましたが、周囲の評価は厳しかった・・・

前回(12月3日)の記事の続きです。
さて、標題の話ですが、新たに不動産の所有者となり登記申請をすると登記識別情報が発行されます。
登記識別情報というと硬い響きがして何のことかわかりにくいですが、要するにパスワードのことです。
インターネットで登記申請でできるようにするため平成17年に不動産登記法の大改正がされましたが、従来の紙でできた登記済権利証はインターネットの回線で流すことはできないので替わりに識別情報というパスワードを入力することになりました。

制度の変更に際しては良い点と悪い点があるのが当たり前ですが、この登記識別情報は悪い点の方が多いです。従来の権利証を安易にパスワードに切り替えただけとしか思えず、パスワードの特性や現実の不動産取引のことが考慮されたとは思えません。

一応良い点としては、不動産毎・権利者毎に識別情報が発行されるようになったことがあります。
例えば3人で土地を相続する場合でも権利証なら1通しか発行されないので誰が保管するかという問題がありましたが、識別情報は共有者全員に各1通発行されるので個々にきちんと管理すれば良いわけです。また、土地5筆を相続する場合は権利証はやはり1通ですが、識別情報は5通出ます。そのうち土地1筆だけ売却する場合は、該当土地の識別情報だけを提供すれば良いので合理的です。

次に悪い点の方です。
まず、パスワードなのに変更や再発行ができない、また自分でパスワードの設定もできないという点です。(不発行や失効は可能。)
再発行されないというのは権利証時代そのままの運用ですが、果たしてパスワードとなってもそのような運用で良いのでしょうか?インターネットバンキングやその他の民間のサービスでパスワードは最初に発行したもののみで、変更や再発行しないという運用はありえません。むしろ同じパスワードを使っていると危険だから定期的に変更するよう呼びかけているぐらいです。
不動産というのは取引の中でも長期の運用を前提とした財産です。住宅ローンは35年が普通ですし、買ってから売却するまで10年以上経過するのは当たり前です。その間に識別情報の通知書を無くしたり、パスワードが流失したとしても変更や再発行は受けられないというのは、あまりに不親切な制度だと思います。司法書士をしていると権利証を無くしてしまったので再発行してほしいという相談はよくあります。東北地方では津波で権利証を流されてしまったという方も大勢います。現在の制度では再発行が無いので、紛失のままです。
登記情報(登記簿)にはそれぞれ受付年月日と受付番号が記載されています。しかし識別情報が発行されているのかどうかや失効手続きがされているかどうかは登記情報からは読み取れません。ここでようやく前回の記事と繋がりますが、識別情報を導入する際に登記情報のデータに識別情報の発行状況のような項目を何故増やさなかったのか疑問です。登記識別情報も受付時1回限りの発行にこだわる必要はなく、随時必要に応じて再発行すれば良いのです。受付年月日と受付番号だけで識別情報の発行を管理する必要はなく、新たに識別情報の発行年月日のような項目を追加すれば、その時点で有効な識別情報は簡単に判別できます。現行の制度では識別情報が漏洩した場合は失効手続きをするしかありません。昔の台帳形式の登記簿なら記載すべき情報が増えるのは事務処理が大変になることだと思いますが、電子化された登記情報であればもっとデータを増やしても十分処理可能なはずです。登記が貧弱で不完全なデータベースだと思うのは識別情報の発行状況すら登記情報からは読み取れないという点からもそう言えると思います。
登記識別情報の悪口はまだ言い足りないので、さらに続きます。

*明日から一泊二日で宮城県の亘理町・山元町で行う被災地での相談会に行ってきます。被災地での相談は深刻なものが多く自らの無力さを実感します。それでも多少なりともお役に立てるよう頑張ってきます。

○●ランキング参加中! よろしければ1クリックお願いします●○
にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へにほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ ふじみ野情報へ

2011-12-09(Fri)
 
プロフィール

Author:司法書士ふじみ野法務事務所
埼玉県ふじみ野市にある司法書士事務所です。
債務整理・不動産登記・商業登記・成年後見・遺言書作成など、当事務所は相談料は無料ですので、お気軽にご相談ください。
事務所のHPはこちら↓
http://office-fujimino.com/

にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へにほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ ふじみ野情報へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ ビジネスブログランキング
無料相談予約
ご質問・ご相談予約はこちらのフォームからも承っております。
◎債務整理について◎
依頼者の方の債務の状態やご希望により、任意整理・自己破産・民事再生・特定調停の4つのメニューが選択できます。裁判所の判例の変更により、いわゆるグレーゾーン金利の貸出しが認められなくなり、過払い金の請求の可能な事例が増えています。消費者金融への借金返済でお悩みの方は、お役に立てるとおもいますので是非当事務所にご相談してください。詳しくは、当事務所HP債務整理のページをご覧下さい。
http://office-fujimino.com/saimuseiri.html
◎不動産登記について◎
不動産登記の名義書換には売買・贈与・相続・財産分与(離婚)・氏名変更など内容によって必要書類などが異なります。当事務所HPでは、市民の方が直接司法書士に依頼することが多いと思われる登記手続きとして「相続登記」・「抵当権抹消登記」・「贈与などの所有権移転登記」について詳しく説明しています。もちろんここで挙げられていない登記についても取り扱っていますので、お気軽にご相談してください。詳しくは不動産登記のページをご覧ください。
http://office-fujimino.com/fudousan.html
◎商業登記について◎
会社設立、役員変更、商号変更、目的変更、本店移転など各種登記の申請手続きを取り扱っています。また、会社法施行による会社の定款や機関の見直しも対応いたします。ホームページをご覧になって会社設立のお申し込みをいただいた場合は、インターネット割引として実費込みで26万円で会社設立の手続きをいたします。詳しくは商業登記のページをご覧ください。
http://office-fujimino.com/syogyo.html
◎遺言書について◎
自分が亡くなった後に身内で遺産を巡って争いになることは誰しも望んでいないと思います。相続人同士が争う「争族」とならないためには、自分の意思を生前に遺言として残しておくことが一番です。詳しくは遺言のページをご覧ください。
http://office-fujimino.com/yuigon.html
カレンダー
02 | 2017/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。